東京女子プロレスの『ALL RISE ’23』が、プロレスファンにとって熱狂の瞬間となりました。このイベントでは、宮本もかさんと長野じゅりあさんという二人の空手出身の選手が、プリンセスタッグ王座に初挑戦しました。しかし、王者組である「ふりーWiFi」の乃蒼ヒカリさんと角田奈穂さんによる熟練の実力により、ベルト獲得は果たせませんでした。
挑戦の舞台裏
この試合に至るまで、宮本と長野は共に空手出身者としての経験を積み重ね、プロレスリングにおいてもその実力を発揮してきました。二人は互いの実力を尊重し、タッグ挑戦を表明する前から、ベルト獲得への情熱を燃やしていました。そして、タッグ挑戦を決めた際、彼らは「真拳空勝」というチーム名を掲げました。この名前は、二人の空手の実力とプロレスリングの技術が融合することを象徴しています。
壮絶な試合
試合自体は壮絶なバトルの連続で、ファンを熱狂させました。試合の序盤から、「真拳空勝」は圧倒的な打撃技で攻勢に出ました。宮本と長野は、自身の空手出身者としての経験を活かし、相手に痛烈なキックと打撃を浴びせました。しかし、王者組「ふりーWiFi」は冷静に対応し、そのテクニックと連携で試合を進めました。
長野が乃蒼に対して手刀、ミドルキック、ハイキックを繰り出す一方、乃蒼も圧巻のドロップキックで応戦し、見応えある試合展開となりました。乃蒼はドロップキックの連打、グラウンド・コブラツイスト、ミサイルキックなどで攻勢をかけ、一方の長野も腕固めで逆襲しました。
最終局面
しかし、試合の結末は「ふりーWiFi」の合体技5Gにより決着がつきました。宮本は場外に排除され、長野は乃蒼に対して奮闘しましたが、最終的に乃蒼のトラースキックからのブリザード・スープレックスにより、3カウントを奪われました。この瞬間、宮本と長野の挑戦は一旦終わりを告げました。
選手たちの感想
試合後、宮本と長野は共に悔しさを口にし、また挑戦したいとの強い意志を示しました。宮本は「負けてしまって、すごく悔しいんですけど、私もじゅりあさんもここで終わりたくないんで。もっともっと上を目指して。ベルトが獲れるくらい強くなって、また挑戦したいです」と語りました。長野も同様に、もかさんとの結束を強調し、「ここで終わりじゃなくて、もっともっと強くなってリベンジしたいです」と力強く語りました。
王者組の感想
一方、初防衛に成功した角田は、宮本と長野の挑戦について語りました。彼女は「逆にもかちゃんがやってきた分、うちらがやりたかったことをやらせてもらえなかった。この一戦で、真拳空勝のおかげでWiFiがもう一段階強くなれたなって思った」と、強敵に挑むことで成長できたことを示しました。一方、乃蒼は試合前から強い意志を持って臨み、その気迫が勝利に繋がったことを語りました。
この試合は、プロレスの厳しさと熱意、そして選手たちの情熱を称賛させるものでした。宮本と長野の「真拳空勝」は、今後も更なる成長を遂げ、プリンセスタッグ王座への再挑戦が期待されます。そして、ファンは彼らの再戦を楽しみにしています。